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統合失調症

 統合失調症は難病です。未だに 発症の原因が確定できていないこと および 治療法が確立できていないこと という特徴が いわゆる難病そのものです。。いくつか有力な原因仮説があり いくつか有力な治療法もあり 医療者 介護者 当事者支援者などが実践して成果を上げた・寛解(ふつうに回復というが再発も少なくない)したという実例も有り、、。。。それでも いまだに難病なのです、同じ薬や治療法を試みても寛解しない当事者は無数におります。精神障害の中でも慢性化する可能性が高い障害分野であると思っています。。。

 家族は精神障害という困難と向き合っている当事者と共に生き 当事者と同じ困難に直接間接に向き合っているのですが、例えば時に1~2時間続く妄想などによる当事者の失調行動の場合を挙げると妄想などを家族は受け入れませんが妄想ふくむ精神障害の事実あるいは失調行動という事実は受け止めます、これは、当事者の困難をありのままに当事者の妄想などによる失調行動を否定も肯定もせず受け止め向き合うということです。、失調行動などに家族が困惑し 単に受け止めるだけではいたたまれずに助言など良かれと当事者に働きかける行動をしても寛解には役立たずむしろ失調を強めかねない可能性の方が高いようです。このような場面が日常的に繰り返される結果として 家族は大きなストレスを抱えています(当事者は多分もっと大きなストレスをかかえていると思いますが)。家族会に参加して ある意味で 似た困難境遇にある仲間と知り合い 癒され少し気が紛れたり 他人の工夫を取り入れるとか 役立つ確かな情報を入手するなどの活動をすることは意味があると考えております。。。家族会の目的や活動内容は縷縷謳われていますが<<なかまが居るよと思えるような活動をする>>此れが家族会の最大の役割ではないかと私は考えます。此のような家族会に加わった会員は 集まり等を通じて 精神障害という解決しないかも知れない困難に向き合い受け止め凌ぐ力を増すことが出来て、 各自が確かに暮らし生きてゆく人生の一助になるような気がしております。